2008年3月17日より自身の練習として訳していましたmagicthegathering.com内のコラム、Card of the Dayが1週間分溜まりましたので、個人的な区切りとしてこちらに掲載させていただきました。
文中の下線部は、日本語としてうまく表現できなかった箇所です。苦肉の策として意訳という形をとらせていただきました。
拙訳ですが、誤訳・不適切な表現などがもしございましたら私自身の向学のためにもなりますし、ご指摘をいただけましたら幸いです。
文中の下線部は、日本語としてうまく表現できなかった箇所です。苦肉の策として意訳という形をとらせていただきました。
拙訳ですが、誤訳・不適切な表現などがもしございましたら私自身の向学のためにもなりますし、ご指摘をいただけましたら幸いです。
《数の優位》
今日の1枚 − 2008年3月17日月曜日
ミラージュのアンコモンだね。《数の優位》はその現在のオラクルの中に“excess”という単語を含む、ちょうど2枚のカードのうちの1枚なんだ。そいつらは《力の均衡》、《天秤》、《均衡の復元》、《黒の万力》のように別のカードであるにもかかわらず、違った見通しから同じような問題に近づく類のものだったんだね。例えば、もう1枚の“excess”カードである《平衡》は、ゲームの残りの間、対戦相手のパーマネント全てをフェイズアウトさせるようなロックデッキを作るために、相方のビジョンズのレア《時の砂》と用いられたんだ。《数の優位》はずっと取るに足らないものだったんだけど、たくさんのクリーチャーを含んだデッキの味のあるクリーチャー除去として用いられたんだ。
《不気味な行列》
今日の1枚 − 2008年3月18日火曜日
神河物語のアンコモンだね。神河の精霊たちは常に、様々な形を取った“エネルギー物”によって囲まれている状態で表されているんだ。Jim Murrayによって、そいつらは手に巻物を運ぶ魚として表現されたんだ。その《不気味な行列》のイラストから、クリエイティブチームは、Murrayにその発想を同じセットの中で再登場させることを熱望したんだ。こうして《不気味な行列》は、神河謀反の群れサイクルの発想の源として用いられたんだ(《輝く群れ》、《撹乱する群れ》、《不快な群れ》、《猛火の群れ》、《滋養の群れ》のことだね)。“群れ”という言葉はこの場合、魚の群れのことを言っているんだね。
《烈女 祝融夫人》
今日の1枚 − 2008年3月19日水曜日
ポータル三国志のレアだね。ポータル三国志の他の伝説のクリーチャーたちのように《烈女 祝融夫人》は、ほぼ歴史に基づいた三国志の物語(※)からの登場人物を元にしているんだ。物語の中で、彼女の祖先であると主張していた炎の神様の名前を名乗っていた《烈女 祝融夫人》は、中国南部の南蛮の王、孟獲(《南蛮王 孟獲》)の奥さんなんだ。彼女は物語の中で戦闘に参加することのあった、たった一人の女性だったんだ。
※ 「三国志演義」?
《オタリアの巨大戦車》
今日の1枚 − 2008年3月20日木曜日
オデッセイのレアだね。《オタリアの巨大戦車》が印刷された時、オリジナルの《巨大戦車》はリバイズド以降印刷されているのを見かけることはなかったんだ。そいつは再録禁止リストにあったんだ。そして《巨大戦車》はちょうどその時、すでにエクステンデッド環境では禁止されていたんだ。特定の状況下のみで《巨大戦車》になることのできるカードを作成することは、その時には意味があったんだね。でもオデッセイが去った後、一年経たないうちにウィザーズは再録禁止リストを改訂し、初期の基本セットのコモンやアンコモンが戻ってくることになったんだ。その中には《巨大戦車》も含まれていたんだね。このことはオリジナルの《巨大戦車》がダークスティールにて戻ってくることになる道を開いて、後に第10版の基本セットに再録されることになったんだ。
《真実を求める者、今田魅知子》
今日の1枚 − 2008年3月21日金曜日
神河救済のレアだね。神河ブロックのストーリーラインにおいて今田魅知子の出生は彼女の父、大名今田の陰謀においてなくてはならない役割を演じたんだ。今田は彼に大きな力を授けた偉大な神・大口縄(おおかがち)の重要なもの(※)を盗んだんだけど、その過程で精霊界を怒らせ、神の乱の口火を切ることになったんだね。
※ 《奪われし御物》のこと。
2008年3月10日より、自身の練習として訳していましたmagicthegathering.com内のコラム、Card of the Dayが1週間分溜まりましたので、個人的な区切りとしてこちらに掲載させていただきました。
拙訳ですが、誤訳・不適切な表現などがもしございましたら私自身の向学のためにもなりますし、ご指摘をいただけましたら幸いです。
拙訳ですが、誤訳・不適切な表現などがもしございましたら私自身の向学のためにもなりますし、ご指摘をいただけましたら幸いです。
《強欲》
今日の1枚 − 2008年3月10日月曜日
レジェンドのレアだね。《強欲》は、プレイヤーが支払ったライフを繰り返してカードに変換しようとする最初のカードなんだけど(おそらく《森の知恵》と同じようなものだね)、それは最近の似たようなものからはかなりかけ離れているんじゃないかな。こういった似たようなリソース変換機には、ザ・ダークの《ラスの書》や、アイスエイジの支配者とも言える《ネクロポーテンス》のような、今では一般的かつパワフルな視点を持つものがあるんだ。“ネクロ”の不朽のインパクトは、ウルザズ・デスティニーの《ヨーグモスの取り引き》とコールドスナップの《ファイレクシアの食刻》により、ライフというリソースをカードに変換するというアイデアを今に残しているんだ。その“ドクロ”へじきじきに敬意を払ったものとしてのね。
《マリット・レイジの怒り》
今日の1枚 − 2008年3月11日火曜日
第8版のアンコモンだね。マジックのスラングにおいて“怒り効果”とは、全てのクリーチャーを破壊する何かのことを指すんだ(もしくは全てのクリーチャーを破壊することに取り掛かってくれるちょっとしたもののこと。例えば第10版に収録の《流動石の山崩れ》も“怒り効果”と呼ばれるだろうね)。でも、このカードはそうじゃない。《神の怒り》と《カーターの怒り》は全てのクリーチャーを破壊することについてのものなんだけれど、《マリット・レイジの怒り》や、アライアンスの風変わりな《Nature’s Wrath》、そして《怒りの天使アクローマ》のようにカードネームに“怒り”の入った他の3つのカードは、それら自身の持つ色がその敵対色に対して怒りをむき出しにすることの典型的な例になっているんだ。
《キイェルドーの誇り》
今日の1枚 − 2008年3月12日水曜日
アライアンスのコモンだね。アイスエイジは最初の“独立型エキスパンション”としてデザインされたセットだったんだ。今ではブロックの一番最初のセットをそう呼んでいるね。アイスエイジのテーマのひとつは、ますます寒さが厳しくなる気候条件下での友好色同士の協力ということだったんだ。《解呪》や《石の雨》のようなおなじみのカードが採録され、アイスエイジとアライアンスの他のカードは少しばかり弄られ、よく知られたカードに作り直された。いくつかは《黒死病》のヴァリエーションである《Withering Wisps》のような、冠雪地形によって動くように修正されたヴァリエーションだった。でも他は《Essence Filter》や《Kjeldoran Pride》のような、アルファに収録されたカードを友好色用にアップデートしたものだったんだ(そのふたつは、それぞれ《平穏》と《聖なる力》のアップデート版だね)。
《暴食するゾンビ》
今日の1枚 − 2008年3月13日木曜日
オンスロートのアンコモンだね。イラストとフレイバーテキストにて、《暴食するゾンビ》は、そいつを殺した貪欲さと大食いで膨張しているような、本当にうんざりするアンデッドのイラストを表現しているんだ。メカニズム的にはそんなに注目に値しないんだけど(面白いことに、それが最初の畏怖を持つ3/3だったんだけど)、そいつの雰囲気は時のらせんの《肥満した死体》に敬意を吹き込むのには十分に忘れがたいものだとわかったんだね。
《メガセリウム》
今日の1枚 − 2008年3月14日金曜日
メルカディアン・マスクスのレアだね。“メガセリウム”とは“ベイロス”や“マーロドント”のように、マジック独特のでっち上げられた言葉だと思うかもしれない。以前にTaste the Magicの執筆者Matt Cavottaに“Twinkie”と呼ばれていたんだ、みたいな。でも間違いなんだ(“正解!”っていう風に文章を締めないことはないかのように思ったんじゃないかな)!イラストにて《メガセリウム》には変わった形の渦が乗っているんだけど、そいつは20フィート(約6メートル)もの高さで立ち上がるような、有史以前に実在していた大柄なナマケモノの類のことだったんだよ。