2008年3月10日より、自身の練習として訳していましたmagicthegathering.com内のコラム、Card of the Dayが1週間分溜まりましたので、個人的な区切りとしてこちらに掲載させていただきました。
 拙訳ですが、誤訳・不適切な表現などがもしございましたら私自身の向学のためにもなりますし、ご指摘をいただけましたら幸いです。


 《強欲》
今日の1枚 − 2008年3月10日月曜日
 レジェンドのレアだね。《強欲》は、プレイヤーが支払ったライフを繰り返してカードに変換しようとする最初のカードなんだけど(おそらく《森の知恵》と同じようなものだね)、それは最近の似たようなものからはかなりかけ離れているんじゃないかな。こういった似たようなリソース変換機には、ザ・ダークの《ラスの書》や、アイスエイジの支配者とも言える《ネクロポーテンス》のような、今では一般的かつパワフルな視点を持つものがあるんだ。“ネクロ”の不朽のインパクトは、ウルザズ・デスティニーの《ヨーグモスの取り引き》とコールドスナップの《ファイレクシアの食刻》により、ライフというリソースをカードに変換するというアイデアを今に残しているんだ。その“ドクロ”へじきじきに敬意を払ったものとしてのね。



 《マリット・レイジの怒り》
今日の1枚 − 2008年3月11日火曜日
 第8版のアンコモンだね。マジックのスラングにおいて“怒り効果”とは、全てのクリーチャーを破壊する何かのことを指すんだ(もしくは全てのクリーチャーを破壊することに取り掛かってくれるちょっとしたもののこと。例えば第10版に収録の《流動石の山崩れ》も“怒り効果”と呼ばれるだろうね)。でも、このカードはそうじゃない。《神の怒り》と《カーターの怒り》は全てのクリーチャーを破壊することについてのものなんだけれど、《マリット・レイジの怒り》や、アライアンスの風変わりな《Nature’s Wrath》、そして《怒りの天使アクローマ》のようにカードネームに“怒り”の入った他の3つのカードは、それら自身の持つ色がその敵対色に対して怒りをむき出しにすることの典型的な例になっているんだ。



 《キイェルドーの誇り》
今日の1枚 − 2008年3月12日水曜日
 アライアンスのコモンだね。アイスエイジは最初の“独立型エキスパンション”としてデザインされたセットだったんだ。今ではブロックの一番最初のセットをそう呼んでいるね。アイスエイジのテーマのひとつは、ますます寒さが厳しくなる気候条件下での友好色同士の協力ということだったんだ。《解呪》や《石の雨》のようなおなじみのカードが採録され、アイスエイジとアライアンスの他のカードは少しばかり弄られ、よく知られたカードに作り直された。いくつかは《黒死病》のヴァリエーションである《Withering Wisps》のような、冠雪地形によって動くように修正されたヴァリエーションだった。でも他は《Essence Filter》や《Kjeldoran Pride》のような、アルファに収録されたカードを友好色用にアップデートしたものだったんだ(そのふたつは、それぞれ《平穏》と《聖なる力》のアップデート版だね)。



 《暴食するゾンビ》
今日の1枚 − 2008年3月13日木曜日
 オンスロートのアンコモンだね。イラストとフレイバーテキストにて、《暴食するゾンビ》は、そいつを殺した貪欲さと大食いで膨張しているような、本当にうんざりするアンデッドのイラストを表現しているんだ。メカニズム的にはそんなに注目に値しないんだけど(面白いことに、それが最初の畏怖を持つ3/3だったんだけど)、そいつの雰囲気は時のらせんの《肥満した死体》に敬意を吹き込むのには十分に忘れがたいものだとわかったんだね。



 《メガセリウム》
今日の1枚 − 2008年3月14日金曜日
 メルカディアン・マスクスのレアだね。“メガセリウム”とは“ベイロス”や“マーロドント”のように、マジック独特のでっち上げられた言葉だと思うかもしれない。以前にTaste the Magicの執筆者Matt Cavottaに“Twinkie”と呼ばれていたんだ、みたいな。でも間違いなんだ(“正解!”っていう風に文章を締めないことはないかのように思ったんじゃないかな)!イラストにて《メガセリウム》には変わった形の渦が乗っているんだけど、そいつは20フィート(約6メートル)もの高さで立ち上がるような、有史以前に実在していた大柄なナマケモノの類のことだったんだよ。


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